災害時には人命や人々の健康が脅かされる事態に、看護職への大きな役割が期待され、災害看護学と災害時に看護専門職として機能できる人材の育成に対する関心は高まっています。
災害に立ち向かうには、どのような防災計画や高度化した防災システムを導入したとしてもそれを使いこなす人の力が最も重要です。しかしながら、災害看護活動を円滑に展開する要ともいえる看護部長の災害看護に関する能力は、いまだほとんど明らかにされていません。
看護管理方略プロジェクトは、平成18年度からスタートしました。平成18年度は、災害時における看護部長の災害看護に関する能力の検討に取り組みました。災害を経験した看護部長たちは、それぞれが実践現場の中で災害に直面しながら、新たな知恵を生み出しながら災害を乗り越えてきています。
災害に居合わせた看護部長たちが何を見、聞き、考え、何を決断したかを調査することにより災害看護における看護部長の能力を検討できると考えて、調査を行い災害時における看護部長の効果的な管理を展開する能力を検討・抽出しました。
平成19年度は、前年度の結果を踏まえ、災害時に看護部長が経験した災害看護管理のなかで対応が困難であった点に着目し調査をすすめてきました。結果から看護ケア、組織のシステム、看護システム、災害看護教育などに今後の課題が伺えました。 |